ジュニスポ コラム

幼児期に身につけてもらいたい大切な6つの基礎運動

『運動はするのではなく、運動は楽しむもの!』

第1回では『運動を好きな子を育てるための3つのポイント』を載せました。

第2回では『幼児期に身につけてもらいたい大切な6つの基礎運動』です。

運動をしていて楽しいと思う瞬間は、『自分が思った通りに身体を動かせたとき』です。

『自分の身体を自由自在に操る』ためには、基礎となる運動を習得している必要があります。

その基礎運動を身に付けておけば、どんなスポーツでもできます。昔であれば、すべて遊びの中から習得していたのですが、 今では外遊びが少なくなり、運動能力も低下傾向にあります。

そんな時代だからこそ、 明確な目標をもって、2歳から6歳までに『6つの基礎運動』を身につけさせていきましょう!!

『幼児期に身につけてもらいたい大切な6つの基礎運動』

1.正しい姿勢で走る

あらゆるプロアスリートを思い浮かべてください。イチロー選手、本田選手、香川選手、錦織圭選手、彼らはとても姿勢がいいです。正しい姿勢とはさまざまなスポーツを行う上での基本となります。

正しい姿勢を覚えると、パフォーマンスを最大限に発揮できるようになり、疲労がたまりにくくなり、正しい筋力がついていきます。それだけでなく、ケガを防ぐことができます。

そして、運動の基本は『走ること』です。この『正しい姿勢』と『走ること』を同時に行うことは容易ではありませんが、幼児期でも簡単に習得できます。コーチのマネをすれば、自然と正しい姿勢で走ります。そのために、小さい頃から脳内にあるミラーニューロンを増やす必要があります。

早い子ですと、3歳から正しい姿勢で走り出します。遅い子でも年少、年中から正しく走れるようになります。そのためには、走らなければいけない環境を作ることです。

大切なのは、速いか遅いかではなく、正しい姿勢で走ることです。

2, 受け身をとれる身のこなし

運動をする上で、ケガに強い身体をつくることがとても大切です。

最近、転び方を知らない子どもたちが増えてきています。顔面のケガが多いのは、転びそうだなと思った瞬間に手を前に出す習慣がないからです。この無条件反射が運動ではとても重要なのです。

その習得方法はマット運動と柔道です。マット運動は、上肢と下肢のバランスを整え、全身を思い通りに動かす力を身につけられます。 上手な身のこなしができれば、ケガに強い身体をつくる基礎になります。 柔道からはあらゆる受身方法や倒れ方、手のつき方、頭の守り方などを習得できます。同時に、『柔よく剛を制す』という言葉通り、 相手の力をうまく利用して技をきめるというフィジカルコンタクトスキルをも身につけることができます。

3.細かいステップワーク

『自分の体を自由自在に操る』ために、スピードをコントロールする力が必要となります。

細かいステップワークを身につけると、スピードを自由自在に操ることができたり、 方向転換のスピードを向上させることができます。ステップワークを向上させるためには、『ラダー』が役に立ちます。 とくにサッカー選手を育てたいのであれば、『タニラダー(※)』が効果的です。

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スピードを加速するためのアクセルもスピードを落とすためのブレーキも、すべて細かいステップワークが助けてくれるのです。良いアクセルとブレーキを手に入れましょう。

※元日本代表で現在はヴァンフォーレ甲府のフィジカルコーチを務める谷真一郎氏が開発した、サッカーに必要な動きをスピードアップさせるためのトレーニング。

4.バランス感覚

バランス感覚の習得は、体幹(軸)を整えます。

バランスクッションや不安定な物に乗ることで、体幹バランスや足の裏を刺激し、柔軟なバランス感覚を身につけることができます。

バランス力があることで倒れにくくなり、普段の姿勢もよくなります。正しい姿勢づくりにもつながっていきます。どんどん不安定な場所に立たせてあげましょう。

5.状況判断能力

すべての運動は、状況判断能力にかかっている。

状況判断力を鍛えるためには、脳を鍛えることが大切です。 アメリカの研究で、運動をすることは、脳の神経細胞(ニューロン)や、脳に栄養を送る血管の形成を促すことが明らかになりました。 運動は脳を鍛えることができる。

では、脳を鍛えるための運動とは?

例えば、2人組でジャンケンをして、負けた人が逃げる、というゲームをします。 人間は目でグーチョキパーを見て認識し、脳で理解し、瞬時に判断する事で身体を動かし、同時に判断力も鍛えることができます。

遊びの中から瞬時に判断し、動かしていた脳と身体を意図的にかつ継続的にトレーニングすることで、 状況判断力を身につけさせることができます。 つまり状況判断能力は、判断を伴う運動をする中で身につけていくことができます。

6.リズミカルな動き

リズミカルな動きが最大限の力を発揮する。

走り幅跳びや立ち幅跳びでは、最後『タ、ターン』のリズムで跳躍を行います。 他のサッカーのパントキックや野球のショートバウンド、テニスのストロークなど、これらもすべて『タ、ターン』です。

『タ、ターン』の習得には『スキップ』が有効です。『スキップ』はまさに『タ、ターン』のリズムです。両足をタイミングよく動かす必要があります。

他には『縄跳び』です。『縄跳び』は一定のリズムで跳躍をし、手と足のタイミングがうまくいかないと成功できません。小さい頃から『スキップ』や『縄跳び』をさせましょう!音楽を聴きながらのダンスもとても有効です。

幼児教室では幼稚園に入学後、【100回連続】で跳ぶ子がいました。力のない子供達だからこそ、リズムを学ぶ最高の時期なのです。

以上、6つの基礎運動を色んなスポーツの中から身に付けさせていきましょう!

まとめ

『幼児期に身につけてもらいたい大切な6つの基礎運動』

  • 正しい姿勢で走る
  • 受け身をとれる身のこなし
  • 細かいステップワーク
  • バランス感覚
  • 状況判断能力
  • リズミカルな動き

『自分の思ったままに体を動かせるようになれば全てのスポーツで活躍できる。』by 武井壮

『自分の身体を思い通りに操るには、6つの基礎運動を身につければよい。』by 鎌田豊