ジュニスポ コラム

ケガの予防 その1

ストレッチやウォーミングアップはもちろん重要ですが、集団スポーツの現場で経験した中で、個々によって競技レベルに違いがあり、ストレッチやウォーミングアップをしっかり行っていても試合中などにケガをしてしまう選手もいれば、逆にしていなくても全くケガをしない選手もたくさんいました。

では、なぜそのようなことが起こるのか。私なりにトレーナーという立場から実際に現場で経験したことや、ケガの予防・処置・評価・治療法・リハビリ・復帰までトレーナーの観点での考えをお話ししたいと思います。

まず、その前に・・・

ケガの予防その1 環境づくり

組織や企業として、チームの監督・コーチ・管理責任者・トレーナーは選手の安全を第一に考えます。

事前にケガをしないための環境づくりをおこないます。

  1. 体力・身体測定
  2. 体調管理
  3. 環境の確認
  4. 設備管理
  5. 道具管理

1 体力・身体測定、2 体調管理
体力・身体測定などの健康診断を行います。また、関節の柔軟性、姿勢や関節の異変などを記録し、ケガをする傾向や体調の移り変わりを把握し、予防手段を取ることができます。

3 環境の確認
環境では、気温、湿度、雷など、運動が行われる際の環境条件の状況に応じて適切な指示を行います。高温多湿の過酷な気象条件のもとでは、水分補給や各選手の体調の観察を徹底することに加え、運動時間の短縮や練習内容の変更を行い、熱中症の発生などを未然に防がなくてはなりません。過酷な環境の下での活動、合宿期間中など選手の疲労が増す時は選手の健康を危険にさらす可能性があるのです。

4 設備管理
芝生の上でプレーすることが少ない日本の環境ではグラウンドの整備不良もケガにつながる可能性が高いのです。トレーニング器具などの整備不良が原因でもケガは起こり得ます。

5 道具管理
運動用具もチェック!ヘッドキャップ、ショルダーパッド、シンガード(すねあて)、マウスガード(マウスピース)等の用具が、正しく使用されているか点検します。マウスガードは口内の傷害予防のみならず、脳震盪の程度を低く抑える効果もあるので、自分の歯形に合わせたカスタムメイドのものを使用すべきです。また、スパイクの状態も確認する必要があります。自分に合わない運動用具は、かえってケガの原因になることがあるのです。

今までトレーナーを続けて来て、ケガをしたことのない選手に出会ったことは一度もありません。一生懸命にギリギリの所で何かに挑戦する結果が、ケガにつながることがあると私は思います。原因があって結果に結びつくとしたら、この環境づくりを行うだけでも、ケガの予防ができる事は理解していただけたと思います。